なんで緘黙症になったのか…

場面緘黙症とは、特定の場面で人と話せなくなる現象。自分の場合、高校では全く話すことができなかった。家族とは話せるが、その中でも兄とだけは普通に話すことができる。たぶん、その人と話す時にある不安感の大小が話せるかどうかを決めていると思う。

一番初めに、緘黙症を自覚したのはたぶん、小学校一年の時に最初にサッカークラブに行った時だと思う。このとき、別の小学校に行った、幼稚園の時の友達がいて話しかけようとしたが、話しかけることができなかった。もし、自分のことを忘れていたらとか、前のように反応されなかったらどうするかなど、非常に不安が大きく話しかけることはできなかった。それから、そのサッカークラブにいる間6年間、クラブの人と話ことができなかった。

中学、高校では授業とかで当てられたとき、話すことはできたが、たまに声が出ない時もあった。同じクラスの人に話しかけられたときも話すことはできず、友達はいなくなった。先生からなぜ話すことができないのかと聞かれたことがあるが、もちろん話すことができないのだから答えることはできない。緘黙症がマイナーすぎて、知っている人はほとんどいない。そのため、大学卒業して大学院に入るまで、その存在に気付かなかった。

大学院に入ってうつ病になってから、なぜ自分は話すことができないのかを調べる時にネットで検索したら出てきたのでようやく気付いた。

今は、極端に無口な人間ぐらいで少しずつ話せるようになっているが、非常に拙い話し方になることが多い。頭の中で整理のついていることはすらすらと話せるが、考えながら話すと途切れ途切れになる。

どうして話せないのかというと、話すことで相手がどう思うかや、おかしくないかなどを頭の中でものすごく考えている。すると、そのうち不安感が大きくなってきて頭が働かなくなり話せなくなる。話せない時は思考が停止しているか、考えているとき。

うつ病を治療していくうちに、だんだんと緘黙症が良くなってきた気がする。人と話しているときに不安感を感じることも少なくなってきたが、いかんせん10年ぐらいまともに人と話したことが無いのにいきなり上手く話せるわけがない。

とはいえ、別に話せないのなら話せないでいいし、今はほとんど良くなっている。wikiによるとアメリカでは1000人に7人ぐらいの発症で少し珍しい症状なのでまとめておく。